Palworldのマルチサーバー構築メモ(ConoHa)

Conohaでパルワールドのサーバーを作成した際の手順や、運用時に詰まった部分をメモしていきます。

基本的には公式の手順に沿えばOK
8GBプランで現状4~5人までならかろうじて動作しています。

2024/03/05追記
拠点襲撃と建築物の耐久値減少をオフにすると急激に軽くなることが確認できています。
低スペックのサーバーで動かす場合は参考にしてください。

サーバー設定の変更

サーバーの設定(卵の孵化時間などの難易度設定)を変更するには
設定ファイルを内容を変更する必要がある。
サーバーのコンソールを開いて設定ファイルの場所を確認しよう。

特に変更していなければ下記の場所に設定ファイルがある。

/opt/palworld/Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini

設定ファイルを生成するページを作ってくれている方がいるので
こちらで任意の設定を作成するとよい。
生成したファイルは既存のファイルと置き換えればOK

設定項目について

公式の設定表があるのでそちらを参照。一部わかりにくい項目をメモする。

PalEggDefaultHatchingTime 卵の孵化時間を変更する。ベースはキョダイタマゴの孵化時間になっていて、デフォルトは72(時間)になっているがこの数字を変更すれば全ての卵の孵化時間が変化する。

ゲームサーバーの再起動

ゲームのサーバーというのはVPSなどのサーバーの中でゲームサーバー用のプログラムが動いている。
変更した設定を反映させるにはサーバー自体を再起動するか、
このゲームサーバー用のプログラムを再起動させなければならない。

Palworldのプログラムは/etc/systemd/system配下にあるので
正確な名称はここに移動して確認する必要がある。
下記コマンドを入力すると/etc/systemd/system内のファイルが一覧表示されるので名称を確認しよう。
自分で変更していなければpalworld~~.serviceのような名称のファイルになっている。
palworld-server.servicepalworld-dedicated.serviceであることが多いようだ。

cd /etc/systemd/system/
ls -l

確認出来たら、下記のコマンドを入力して再起動する。
failed to restartなどのエラーメッセージが表示されなければOK

systemctl restart [サービス名]

きちんと再起動したか確認したいなら下記コマンドでステータスを確認できる。
入力すると色々と情報が出てくるが見る必要があるのはActiveの項目のみ
この項目でゲームサーバーの状態をざっくり確認でき、
active(running)であればサーバーは稼働中
since~~~~が稼働開始した時間だ。
再起動した時間と大体あっていれば無事に再起動できている。
全然違う時間が表示された場合、なんらかの要因で再起動がうまくいっていない。

systemctl status [サービス名]
この画像で言えば2024/01/24の11時19分から稼働中ということになる。

起動時設定

パルワールドのサーバープログラムはそのまま起動すると、シングルコアしか使ってくれないようで
マルチコアに対応させるには起動時に別途オプションをつけてあげなくてはいけない模様。
ConoHaのサーバーの場合、最初からサーバー起動時にsystemdでパルワールドのサーバープログラムが自動で起動するようになっている。
そのため、/etc/systemd/system/palworld-server.serviceの内容にオプションを追記してあげればいい。
下記ではExecStartの末尾にマルチプロセス用のオプションが追記されている。

[Unit]
Description=Palworld dedicated server
After=network-online.target

[Service]
Type=simple
WorkingDirectory=/opt/palworld
LimitNOFILE=100000
User=palworld
Group=palworld

ExecStartPre=/usr/games/steamcmd +@sSteamCmdForcePlatformType linux +force_install_dir {{ server_directory }} +login anonymous +app_update 2394010 validate +quit
ExecStart=/opt/palworld/PalServer.sh port=8211 -useperfthreads -NoAsyncLoadingThread -UseMultithreadForDS
ExecStop=/bin/kill -s INT $MAINPID

Restart=on-failure
RestartSec=30

TimeoutSec=600

[Install]
WantedBy=multi-user.target

サーバーアップデート

ConoHaサーバーなら再起動すれば自動でアップデートが走るぜ!
って言ってたけど全然そんなことなかったので手動でアップデートする。

ConoHaのテンプレートだとパルワールドの保存先が/opt/palworldになっているようなので
アップデートの実行先を変えてあげる必要がある。

>steamcmdを起動
/usr/games/steamcmd
>プラットフォームをLinuxに
@sSteamCmdForcePlatformType linux
>インストール先を/opt/palworldに
force_install_dir /opt/palworld
>匿名でログイン
login anonymous
>アップデート実行
app_update 2394010 validate
>アプデが終わったら終了
quit

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